ダイビングの知識

ダイビング後の飛行機は何時間あける?沖縄でライセンスを取る人の日程の組み方

この記事の結論

ダイビングライセンス講習のように1日に複数回・または複数日潜った場合は、最後のダイビングから18時間以上あけて飛行機に乗るのが目安です。

  • 1日1本だけ潜った場合:最低12時間
  • 1日に複数本/複数日潜った場合(ライセンス講習はこちら):最低18時間
  • 減圧停止が必要なダイビング:18時間よりかなり長く

沖縄旅行なら「講習の最終日の翌日に帰る」日程が基本です。到着した日に潜るのは問題ありません。

沖縄でダイビングライセンスを取るとき、多くの方が悩むのが「帰りの飛行機」との兼ね合いです。この記事では、国際的なダイビング医学機関DAN(Divers Alert Network)の指針をもとに、何時間あければよいのか、沖縄旅行ではどんな日程にすればよいのかを、SDIインストラクターが解説します。

沖縄・恩納村のボートダイビングとダイビングライセンス講習

ダイビング後に飛行機に乗ってはいけない理由

ダイビング中は水圧によって、呼吸した空気に含まれる窒素がふだんより多く体に溶け込みます。浮上後もしばらくは体内に余分な窒素が残っていて、時間をかけて少しずつ呼吸で出ていきます。

この状態で飛行機に乗ると、機内の気圧は地上より低い(高い山の上と同じくらい)ため、体に残った窒素が気泡になりやすくなります。これが減圧症の原因です。関節の痛み、しびれ、強い疲労感などの症状が出ることがあり、重い場合は治療が必要になります。

減圧症を防ぐために、ダイビングの後は「体から窒素が抜ける時間」をとってから飛行機に乗ります。この時間をフライト前の水面休息時間といいます。

何時間あける?DANの目安

DANが2002年に専門家を集めて定めた指針では、機内高度610〜2,438m(一般的な旅客機)を前提に、次の時間をあけることを推奨しています。

ダイビングの内容飛行機に乗るまでの目安
減圧不要のダイビングを1本だけ最低12時間
1日に複数本、または複数日のダイビング最低18時間
減圧停止が必要なダイビング18時間より大幅に長く

ダイビングライセンス(オープンウォーター)講習は2日間で複数回潜るので、「最低18時間」が当てはまります。なお、この時間をあければ絶対に減圧症にならないという保証ではありません。体調がすぐれないときや疲れているときは、さらに余裕をもたせてください。

体験ダイビングも同じです。ライセンスを持っていない体験ダイビングでも、体に窒素が溶け込む仕組みは同じです。帰りの日に体験ダイビングを予定するのは避けましょう。

沖縄旅行でライセンスを取るときの日程の組み方

当店のオープンウォーター講習は、海洋実習が2日間です。学科は事前にeラーニングで終わらせておくので、沖縄にいる時間を海の練習に使えます。おすすめの日程は次のとおりです。

  1. 1日目:沖縄に到着
    到着した日は移動の疲れもあるので、ゆっくり休むのがおすすめです。飛行機に乗った「後」にダイビングをするのは問題ありません。到着日の午後から講習を始めたい方はご相談ください。
  2. 2日目・3日目:ダイビングライセンス講習
    恩納村の海で講習を行います。講習が終わる時間は、海況や講習地によって変わります。
  3. 4日目:帰りの飛行機
    最終日の講習が夕方に終わった場合、翌日の午前中〜昼の便なら18時間をあけられることが多いです。早朝便の方は、ご予約時に必ずお知らせください。

例:最終日の講習が16時に終わった場合

帰りの便最後のダイビングからの時間判断
翌日 8:00発約16時間18時間に足りないので避ける
翌日 10:00発約18時間目安ぎりぎり。空港までの移動を考えると余裕がほしい
翌日 13:00発約21時間余裕あり

※時間は「最後に水から上がった時刻」から数えます。講習の終わる時刻は日によって前後するため、帰りの便が決まっている方は、予約時に便の時刻を教えてください。スケジュールを逆算して講習を組みます。

飛行機以外にも注意したいこと

  • ダイビング後の高い場所への移動:標高の高い場所へ車で移動するのも、飛行機と同じく気圧が下がります。沖縄本島には高い山がほとんどありませんが、旅行の後に高地へ行く予定がある方はご相談ください。
  • ダイブコンピューターの表示:多くのダイブコンピューターには、飛行機に乗るまでの待ち時間(ノーフライタイム)が表示されます。DANの目安と比べて、長いほうに合わせるのが安心です。
  • 体調の変化:ダイビングの後に関節の痛み、しびれ、強いだるさ、めまいなどがあれば、飛行機に乗らずにすぐ医療機関に相談してください。

よくある質問

ダイビングの前日に飛行機で沖縄に来ても大丈夫ですか?

大丈夫です。飛行機に乗った後にダイビングをすることは問題ありません。到着日の午後から講習を始めたい場合はご相談ください。ただし寝不足や疲れは体調不良につながるので、無理のない日程がおすすめです。

帰りの日の午前中だけ潜ることはできますか?

おすすめしません。DANの指針では、1本だけでも最低12時間、複数本なら18時間以上あけることが推奨されています。帰る日はダイビングをしない日程にしてください。

2泊3日の旅行でもダイビングライセンスは取れますか?

到着日の午後と2日目で講習を行い、3日目に帰る日程が組めれば、最終日の講習が終わってから18時間以上あくように便を選べば可能です。帰りの便の時刻によっては難しい場合もあるので、ご予約時にご相談ください。

18時間あければ絶対に安全ですか?

絶対ではありません。目安は多くのダイバーにとって安全側に定められたものですが、体調や潜り方によって個人差があります。迷ったときは長めに時間をとるのが安心です。

参考:DAN(Divers Alert Network)「Flying After Diving」ガイドライン(2002年)

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帰りの便に合わせて、講習日程を組みます

ご予約時に沖縄に着く日と帰りの便の時刻を教えてください。18時間をあけられるよう、インストラクターが逆算してスケジュールを組みます。

オープンウォーターの日程・予約コース・料金一覧
執筆・監修:高蜂 泰弘
SDIインストラクター(#37525)/沖縄ダイビングライセンス(SDI公認ダイブセンター No.1006587・沖縄県恩納村)

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